花粉症と歯周病の関係

花粉症が歯周病のリスクを高める原因に

花粉症では、くしゃみや鼻づまりなどの症状があらわれます。これらの症状が起こることで、歯周病のリスクが高くなる可能性があります。
花粉症は免疫細胞が花粉に対して過激に反応してしまった結果、炎症が起こることが原因です。なので歯や歯茎の病気である歯周病とは関係なさそうですが、実は密接な関係があります。
花粉症になると鼻づまりが起きて、鼻で呼吸ができなくなるので口呼吸になりやすいです。すると口内が乾燥して、唾液の量が減ります。唾液には外部からの細菌やウィルスから守る機能の他に、虫歯菌や歯周病菌などを洗い流して口の中を清潔に保つ役割があります。その浄化作用が機能しなくなってしまうので、口内細菌が繁殖しやすくなります。
すると、通常であれば唾液で洗い流されていた食べカス(歯垢)が付いたままになり、それがやがて歯石に変化します。歯垢から歯石に変化するまでには、約2日かかると言われています。
歯垢であればまだ柔らかいのでブラッシングだけで洗い落とすことができますが、歯石になってしまうと歯にこびりついていて硬いので、ちょっとやそっとでは落とすことができなくなります。
口内細菌は嫌気性細菌と言って、酸素に触れるのを嫌がります。そのため、歯石などの酸素が触れにくい場所に潜んでいます。つまり、歯垢や歯石の中にはたくさんの嫌気性細菌がいるということです。これが歯茎の炎症を引き起こして歯周病を発症・悪化させる原因につながります。
花粉症の薬には唾液の分泌を低下させてしまう副作用を持つものもありますし、鼻づまりによって口呼吸になって口内が乾燥しやすくなります。それが結果的に歯周病のリスクを高めてしまう原因になります。

対処方法

花粉症のときに鼻呼吸をするのは難しいので、できるだけ口の中が乾燥しないようにガムを噛んだり、水を飲んで対処するのがおすすめです。また、こまめなブラッシングを心がけて、歯石になってしまった部分は歯医者で除去してもらいましょう。

歯周病(歯槽膿漏)の治療

歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。
3か月~6か月に一度は歯科医を受診し、生活習慣も含め口腔内のケアを受けるようにしてください。

歯周病(歯槽膿漏)の治療

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