
お口を整えておくことが、風邪の予防に
気温が下がり、体調を崩しやすいこの季節。
風邪予防といえば「手洗い・うがい・睡眠」が定番ですが、実は“口の中を整えること”が風邪を引きにくい体づくりに大きく関わっていることをご存じでしょうか。
特に、歯周病菌はただ歯ぐきを腫らすだけでなく、免疫力そのものを低下させることが分かっています。
忙しい年末年始や季節の変わり目こそ、身体の入り口である「お口」を整えておくことが、風邪の予防に役立つのです。
季節ごとの定期チェックが効果的
歯周病は「沈黙の病気」と呼ばれ、自覚症状の少ないまま進行します。
歯ぐきの腫れや出血は軽くても、歯周病菌は確実に増え、炎症を起こします。
この“慢性的な炎症”こそが免疫力を大きく下げる要因です。
身体は炎症を抑えようとして常に免疫を使い続けるため、本来ウイルスと戦うべき力が削られてしまうのです。
さらに、口の中が不潔なままだと、風邪やインフルエンザの原因となるウイルスが付着しやすくなり、喉へ移動するリスクも高まります。
つまり、「口腔環境が悪い状態」は病原体が侵入しやすく、体が弱りやすい“ダブルのリスク”を抱えているということ。
歯科医院でのクリーニングは、普段の歯みがきでは落としきれない歯石や細菌の膜(バイオフィルム)を除去します。
これにより、炎症の原因となる細菌の量が大幅に減り、免疫力が正常に働きやすい状態へ整えることができます。
「歯が痛くないから大丈夫」と感じていても、歯周病は半年で大きく状況が変わることもあるため、季節ごとの定期チェックが効果的です。
免疫力を守るためにお口の健康を見直そう
風邪を引きやすい人、疲れが抜けない人、冬になると体調を崩しがちな人ほど、実は“お口のメンテナンス”が弱点になっていることがあります。日々の歯みがきに加え、プロによるチェックとクリーニングを取り入れることで、口腔環境が整い、免疫力を保ちやすい身体へと近づけます。
風邪の季節こそ、お口の健康を見直す絶好のタイミング。自分の免疫力を守るために、ぜひ一度、歯科医院でのチェックを受けてみてください。
歯周病(歯槽膿漏)の治療
歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。
3か月~6か月に一度は歯科医を受診し、生活習慣も含め口腔内のケアを受けるようにしてください。
















