神経を抜いた歯の変色

神経を抜いた歯が変色してしまう理由

神経を抜いてしまうと、歯は神経が存在しない「抜け殻状態」になります。神経のある健康な歯の歯髄には血液が流れていますが、神経がなくなると血液やその他の物質が歯の内部の象牙質に流れ込んでしまいます。もともと血液は黒っぽい色をしており、加えて象牙質を覆うエナメル質は半透明ですから、象牙質の色がそのまま歯の色になってしまいます。神経を抜いた歯が黒っぽく変色するのはそのためです。

歯が変色した後の治療方法

歯の神経を抜いて変色してしまった場合、どのような治療方法が考えられるのでしょうか。大きく分けて4種類あります。

インターナルブリーチ

歯の根の治療をした際に、抜いた歯髄の部分に漂白剤を入れて内部から根本的に白くする方法があります。血液などの流入を防ぎつつ、すでに流入した鉄分などを漂白するのです。しかし、漂白剤を入れるとガスが発生しやすく、歯の内圧が高まるのがデメリット。治療はヒビが入っておらず、内圧に耐えることができる歯に限られます。

かぶせもの(クラウンなど)

変色した歯を、そのままセラミッククラウンなどでかぶせる方法もあります。もともとの歯の周辺を人工歯で覆うと、歯の変色が分からなくなります。もともと虫歯などの治療でクラウンなどのかぶせものをする場合は問題ないでしょう。しかし、変色の治療のためにかぶせものをする場合は、本来削る必要のない歯を削ることになるのがデメリットだと言えるでしょう。

ホワイトニング・ブリーチ

歯そのものを外側から白くする方法もあります。歯を白くする薬剤を歯に塗るなどして、変色した歯を白くするのです。インターナルブリーチと併用することで効果を発揮するとされています。もっとも、一時的に歯を白くすることができても、時間が経てば元に戻ってしまうのはデメリットだとも言えるでしょう。

マニキュア

変色した歯の表面に歯のマニキュアを塗り、歯を白く見せるという治療方法です。塗るだけで済むので、すぐに効果を実感することができますが、はがれてしまうこともしばしばあります。また、元の歯に塗ると歯に厚みが出てしまい、唇に違和感を覚えることがあるのはデメリットです。

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