キシリトールはなぜ歯によいのか

キシリトールとは何か

キシリトールは自然界に存在する天然由来の甘味料です。多くの果実や野菜の中に存在し、また人体でも作られます。工業的には、白樺や樫の木などから抽出された成分(キシラン・ヘミセルロース)から作られており、主に北欧で予防歯科の分野で研究がすすめられてきました。糖アルコールの一種で砂糖と同じくらいの甘さがあります。むし歯を予防する効果があるとして、チューイングガムやタブレットに使用されています。その効用は日本では厚生労働省より食品添加物として認可されており、世界保健機構(WHO)の研究でも効果が認められているなど、安全で有効な成分なのです。

なぜ歯によいのか

歯によいとされる理由は2つあります。一つはむし歯の原因にならないということです。口の中でむし歯の原因となる酸をまったく作らず、その上酸の中和も促す働きを持っています。むし歯予防には唾液も大切になりますが、唾液も出やすくなり、口のなかを健康な状態に保ってくれるのです。二つ目はむし歯の発生、進行を防ぐということです。歯に原因となるプラークをつきにくくし、歯の再石灰化を促します。キシリトールのみに存在する効果として、むし歯の原因であるミュータンス菌の活動を弱める働きが認められています。これらの効果により、歯によいとされているのです。

効果的な利用法

チューイングガムなどに入っているキシリトールですが、どの商品でも同じ効果が得られるわけではありません。スーパーやコンビニなどに売っている「キシリトール入り」のガムの多くは、甘味料のうちの50%以下しか使われていません。そのため、それらのガムを噛むだけで積極的な虫歯予防になるとは言えないのです。歯科医院や薬局で売られているものでしたら、含有割合が90%以上のものがほとんどですので安心です。効果的な噛み方は歯磨きの後、20〜30分噛み、噛んだ時の唾液もまんべんなく歯に行き渡せるのが効果的です。適量は一日に5〜7個で、食べ過ぎると下痢をしやすくなるので注意をしましょう。

予防定期検診

虫歯や歯周病を防ぐには予防しかありません。定期検診(3~6カ月)に行かれての予防が大切です。

予防定期検診

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